文書館のお知らせ
令和5年度新潟県立文書館年報第32号(令和5年度)を発行しました
【重要】特別整理期間休館について
新潟県立文書館では特別整理期間といたしまして以下の期間を臨時休館とさせていただきます。
利用者のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
特別整理期間により休館
6月10日(月曜日)~17日(月曜日)
はじめての古文書講座(春季)を開催しました
5月15日(水曜日)・22日(水曜日)・29日(水曜日)に、「はじめての古文書講座(春季)」を開催しました。
当講座は、古文書の解読にはじめて取り組む方のための講座で、古文書の基礎知識を学んでいきます。古文書の形態や用途を学習した後、よく使われる表現、間違いやすい文字などを細かく確認しつつ、元号と干支の関係や、江戸時代の社会の仕組みなどの知識を深めました。そして、往来手形や離縁状、借用証文といった様々な文書の解読に挑戦しました。
受講生の皆様、3日間にわたりご参加いただきありがとうございました。
今年度の「はじめての古文書講座」は、秋季にもう一度企画しております。ホームページをご覧になって興味を持っていただいた方、次回の参加をお待ちしております。
皆様の感想より、一部を紹介します。
・パズルをしているみたいで楽しく受講しました。引き続き学習したいと思います。
・表具を趣味としているのですが、掛軸は作れても読めない文字に困っていたため、本当に助かりました。
・初めて古文書に触れ、難しいと感じました。今回、少しばかりですが本物の古文書に接し、難しいながらも面白く感じました。昔の人の一端に触れることができ、面白かったです。
越後佐渡ヒストリア第105話を掲載しました
第105話は「村での裁判-稲を盗んだのは誰か⁉」です。
近世(江戸時代)の農村では、窃盗などの軽微な犯罪は村内で解決していました。しかし、警察や裁判所という組織が無いなか、村ではどのように犯人を見つけ、処罰していたのでしょう?
文化6年(1809)に、頸城郡梶村(現上越市吉川区)で起こった稲の窃盗事件を例に、小さな村社会における犯人の選出方法と処罰を見ていきます。
越後佐渡ヒストリア第105話はこちらをご覧ください。
第2回歴史講演会の様子を紹介します
令和6年3月2日(土)に、令和5年度第2回歴史講演会「越後上杉房定と関東」を開催しました。
講師には、群馬県立歴史博物館の森田真一氏をお招きしました。
上杉房定は戦国時代の前半の越後守護で、皆さんご存知の上杉謙信より100年ほど早くに活躍した人物です。関東から京都、そして越後に至るまでの上杉一門の関係や、関東の戦乱における房定の果たした役割について、非常にわかりやすくご講演いただきました。
また、当館に寄託されている「善照寺文書」にも触れていただき、文書の内容についての考察をしていただきました。
来年度にも歴史講演会の開催を2回予定しております。以降も魅力的なテーマでお届けしたいと思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
*****参加者の感想の一部を紹介します。*****
●室町幕府と鎌倉府とのバランス関係が微妙な情勢の中、守護として越後の領国経営を行った手腕は大変なものだと思う。今まであまり触れる機会のなかった人物だけに、新発見があって勉強になりました。
●越後上杉氏の歴史の中でのあり方が違っていたら、今の新潟県のあり方もかなり変わったものになっていたのでは?と想像してみたくなった。
●難しい古文書解読の講演と考えていたが、歴史小説のような語り口で非常に面白かった。
●(善照寺文書の)研究の進展を期待しています。頑張ってください。
*****講演会の様子*****