2024年2月の記事一覧

文書館講座Ⅰを開催しました

 6月からスタートし、ほぼ月1回のペースで計8回にわたり文書館講座Ⅰを開講しました。

 今年度から始めた文書館講座は、当館所蔵資料をもとに新潟県の歴史を深掘りしていく講座です。この講座は古文書の輪読をとおして読解力を高めながら、当時の時代背景を深く知っていくことをねらって開講しました。

 江戸時代の日記を教材として使用しましたが、定型文ではなく日々の様々な出来事が記されており、読解や解釈に苦労されていたようです。したがって毎回予習が必須となりましたが、受講者の皆様には意欲的に取り組んでいただきました。開講中においては、最初のうちはまわりの様子をうかがう感じでしたが、回を重ねるにつれ解釈についての発言が活発に出るようになりました。また、講座前後や休憩時間には教材の紹介や連絡先の交換などをする姿が見られ、同好の士が定期的に集まる機会としても活用していただけたのではないでしょうか。

 来年度も同様の講座を名称を変えて開催する予定です。古文書解読力を高めたい方、主体的に予習をがんばれる方、お待ちしております。

 

<受講者の感想を一部紹介します>

・色々な人の書き癖があると思うので、今回の資料とは違う地域の人が書いた文章も読んでみたいです。自分にとってはかなりハードで大変でしたが、とても勉強になりました。ありがとうございました。

・8回の講座、楽しく参加させていただきました。難しくて読めない文字があるとすご~く悩むのですが、たった一字でも分かったときは嬉しくて、また読んでみようと思いました。いつも先生が詳しく内容を解説してくださるのでとても良く分かりました。1年間ありがとうございました。来年度も楽しみにしてま~す。

・皆さんと少人数で、自分が取り組む形(講義形式ではない)でやれ、とても刺激になりました。ありがとうございました。

・(受講者全体ではなく)お互い向かい合わせで、4人1組くらいで 検討しながら読むのもいいと思う。

 

<講座の様子>

 1日目(6月21日)

 

8日目(2月21日)

文書館講座Ⅱを開催しました

 「明治の政治家鈴木昌司の足跡」と題し、文書館講座Ⅱを2月7日(水)に開催しました。当日は急な会場変更をお願いすることになり、受講者の皆様にはご迷惑をおかけしました。

 今年度から始めた文書館講座は、当館所蔵資料をもとに新潟県の歴史を深掘りしていく講座です。今回は「解読」ではなく、「教養的」な講座として開催させていただきました。

 明治期に県会議員、衆議院議員としても活躍した鈴木昌司にスポットを当て、彼の足跡を通して県内の自由民権運動について解説しました。条約改正問題や保安条例など、教科書で知っていることが県内ではどのような動きとなって表れたのかを知ることができたのではないでしょうか。

 来年度も継続してこのような講座を開催する予定です。解読講座ともども、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

<受講者の感想を一部紹介します>

・上越出身者として、大変興味深く拝聴しました。大変詳細に取りまとめており、大変良かったです。

・昔の政治家は活発に言論・行動をしていたと感心しました。地方出身者でありながら、特に条約改正を実現させた手腕は素晴らしい。

・明治時代の新潟県史の一部を教えてもらい大変興味深かった。膨大な資料を作っていただき、講師には敬意を表します。

・鈴木昌司の条約改正上奏案の提出における活動は新潟県の誇りであると思いました。大変分かり易い解説ありがとうございました。

 

<講座の様子>