文書館のイベント
書籍紹介 エイミー・スタンリー著『将軍の都の客人 越後の寺娘・常野、江戸を訪う』(みすず書房)
当館所蔵「林泉寺文書」に関する研究をもとに生まれた歴史書を紹介します。
著者のエイミー・スタンリー氏は、日本近世・近代史や女性・ジェンダー史を専攻され、現在はアメリカのノースウェスタン大学歴史学部教授として活躍される、気鋭の歴史学者です。
林泉寺文書(E9806)は、越後国頸城郡石神村(当時)の浄土真宗林泉寺で歴代の住職が書き継ぎ、保存してきた古文書で、寛文二年(1662)から昭和七年(1932)までの、2908点からなる文書群です。スタンリー氏は、19世紀前半に実在した林泉寺住職の娘・常野(つねの)とその家族をめぐる書簡に注目されました。
多くの女性が家長に決められた相手と結婚していた、江戸時代。三度の離婚を経験した常野は、36歳の秋、江戸へ出奔します。封建社会で「自由」を求めた彼女の行く末は…。スタンリー氏の綿密な史料考証と丹念なフィールドワークによって、常野を主人公に当時の越後と江戸の人々のくらしがリアルに再現されたこの本は、当館閲覧室にあります。
また、当館ウェブサイト「インターネット古文書講座」9回、そして12回から15回に、常野にまつわる書簡が公開されています(解説付き)。これらの書簡は当館閲覧室で手続きをしていただければ、実物を手に取ってご覧いただけます。ぜひ、この機会に当館に足をお運びください。
令和7年度 第3回企画展を開催しています
新潟県立文書館では、1月27日(火曜日)より第3回企画展を開催します(5月24日(日曜日)まで)。
第3回企画展では、「新潟県民の手紙から見る日露戦争」をテーマとして、20世紀初めの日露戦争において、戦地からの手紙を中心に、新潟県民から見た日露戦争の様子をうかがっていきます。
日清戦争に比べ日露戦争の軍事郵便は数多く残されており、現地での様子がより詳細に記載されている手紙も数多く見ることができます。
当時の歴史資料を1階エントランスホールと2階文書館閲覧室に展示しています。展示資料を実際にお手に取ってご覧になる際はカウンター職員までお申し出ください。皆様のお越しをお待ちしております。