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新潟県立文書館

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2016/08/04

第2回文書館教養講座を開催しました

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  新潟県立文書館では、平成28年8月4日(木)に、第2回文書館教養講座「越後を駆け抜けた鎌倉武士もののふ-小国一族の史実と伝承-」を開催しました。

 講座の内容を概略で紹介します。

 戦国時代の上杉家家臣の小国氏(のちに直江兼続の弟、与七が継ぎ、大国と改める)の祖である小国頼連よりつぐは鎌倉時代の初めに、現在の燕市と旧西蒲原郡の一部の地頭に任命されました。文献史料によると小国頼連は清和源氏の子孫で小国を名乗りますが、その一族は燕市や旧西蒲原郡にある小中川・福島などの地名を名字としました。江戸時代初めに、この地域の寺院に下付された絵像裏に記された文字に「小国之保」があり、このことから近世初めにはこの地域が「小国之保」と呼称されていたことがわかります。さらにその地域内からは、小国氏に関わるとされる遺構・遺物の出土もみられます。

 頼連は鎌倉においても活躍しました。鶴岡八幡宮で行われた正月弓始めの儀では3代将軍源実朝から称えられ、承久の乱といわれる朝廷方と幕府との戦いにおいては幕府方で参戦し、北陸道軍として京都まで攻め進み活躍しました。

 史実の一方で頼連は、源頼政と菖蒲御前の伝承の中にも登場します。これは京都から金仙寺(新潟市西蒲区)に落ち延びてきた菖蒲御前が生んだ源頼政の子供を頼連が育てたという話です。

 鎌倉時代の歴史といえば、はるか遠い京都・鎌倉の出来事ばかりで、新潟県に住んでいる私たちにはなじみが薄いと思ってしまいがちです。しかし、蒲原郡の地頭小国頼連に関わる足跡や、その後に伝わる伝承をひもとくことで、越後の鎌倉時代を垣間見ることができます。

 ※註釈 頼連の文字は、文献史料により「頼連」・「頼継」と記されています。ここでは「頼連」に統一しました。

 参加者の感想の一部を紹介します。
◇ドラマで小国氏は兼続の弟が後継していたと知ったが、その祖先が鎌倉武士であり、実力者であったとは驚きであり初めて知りました。
◇なじみの少ない時代の話題をわかりやすく説明していただいた。
◇今回の講座を機に、越後の鎌倉時代の歴史を勉強したいと思います。良い契機となりました。


 
講座の様子

第3・4回教養講座はこちらをご覧ください。
18:42 | 平成28年度