越後佐渡デジタルライブラリー

このデータベースでは、新潟県立図書館と新潟県立文書館が所蔵する上杉謙信以降400年間の新潟県関係歴史資料に加え、新潟県内図書館や博物館などが所蔵する資料のデジタル画像を「越後佐渡デジタルライブラリー」として公開しています。

新潟県立図書館では、県内の歴史資料利用の利便性を図るとともに貴重な資料をより良い状態で保存し永く後世に伝えることを目的として、平成23年より貴重資料のデジタル化に取り組んできました。

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テーマ28 縁起物

新年を迎えるにあたり、今回は「大江海門粉本一式」から縁起の良い作品をご紹介します。
「粉本」とは絵画の下書きや練習のための模写のことです。作者の大江海門は、主に江戸時代後期に県内で活躍した印判人で、画人となるための修行も積んだ人物です。明治期に印刷業に進出し、『新潟新聞』の印刷人を務めました。

「壬辰画譜」(58~83コマ)は、前半に十二支が描かれていることから当館で開催している新春掛軸展で毎年展示している画帳です。2026年の干支「馬」の絵は65コマ目。たてがみを揺らし躍動する馬の絵からは、いななきが聞こえてきそうです。

海門は創作の糧とするためによく模写をしたようで、「過眼帳」(98~122コマ)の99コマ目には長寿を象徴する鶴が描かれてます。余白に「一品当朝」とあることから、波涛(はとう)に鶴を配した縁起の良い画題の作品を描くための習作と考えられます。

「新潟湊祭之図」(216~217コマ)は新潟まつりの住吉行列が描かれています。下図のため彩色されていませんが、様々な飾りを付けた纏灯篭が華やかさを感じさせます。

 

「大江海門粉本一式」へのリンク(越後佐渡デジタルライブラリー内)

 大江海門馬 大江鶴 大江湊祭

 

 



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