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新潟県立文書館

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2015/08/28

第2回文書館教養講座「幕末越後の実像にせまる」を開催しました

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 新潟県立文書館では、平成27年8月28日(金)に、第2回文書館教養講座「幕末越後の実像にせまる-欠席届を斬る!-」を開催しました。

 講座の内容を概略で紹介します。
 幕末動乱の時代は、それまで戦いに縁のない者たちにその役割が拡大していった時代でもありました。元治元年(1864)、農民により組織された新発田藩銃隊組の誕生もこのような時代を背景に誕生します。銃隊組は、稽古(訓練)を受け、補充兵ではなく常備兵として戦力に組み込まれていき、のちに戊辰戦争にも参加し活躍することになります。一方で、稽古に欠席する農民の多さに気付きます。ある日の稽古には48人の隊士のうち30人が欠席する日もありました。また、「虫歯が痛くて歩けない」「手首に怪我をした」「稲刈りが間に合わない」等の欠席届が多数提出されているのです。それは、農民たちの時代の変化に対する戸惑いや支配者に対するしたたかな抵抗だったのでしょうか。
  江戸時代は「士農工商」による身分制社会でした。士と農工商を支配・被支配の関係と考えれば当然の見方です。しかし、「士農工商」とは社会の中での役割を表現する言葉でもありました。銃隊組の人々は社会において農民の役割を果たしている人々です。そこに、本来の役割以上のことを求められれば、たとえ命令であっても正当な理由があれば、当然のように本来の役割を優先します。このように考えたとき、江戸時代の農民像とは、被支配者として耐えてきたというよりは、社会の中で自立していた農民像を浮かび上がらせます。
  近年、様々な点で江戸時代の評価が見直されてきています。これらの欠席届を紐解いていくことが、見えにくかった江戸時代における身分制社会の見えにくかった実像にせまってみるきっかけにもなるのです。

 参加者の感想の一部を紹介します。
O江戸時代への新しい視点を知り、面白く聴いた。
O銃隊組の欠席届より、当時の社会背景が知れて、面白かったです。
O古文書をよく勉強されていて、わかりやすく説明してもらい、勉強になりました。


講座の様子


【〔袋〕(新津・小須戸両組 銃隊一件書類入 二袋之内)】(請求記号E9103-80-1-0)


【欠席取調帳】(請求記号E9103-80-1-3)


【乍恐口上(俊治虫歯につき銃隊稽古猶予願)】(請求記号E9103-80-47)

17:54 | 平成27年度