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新潟県立文書館

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2014/04/23

文書館第1回教養講座「古地図が誘う越後の中世」を開催しました

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 文書館第1回教養講座「古地図が誘う越後の中世」を4月23日に開催しました。

 講座の内容を概略で紹介します。

 11世紀後半の越後の様子を描いた「越後古図」。新潟平野を海として描き、佐渡にのびる「幻の半島」を描くこの古図は、近世の「偽作」として現在は評価されることが多い。この古図を、水没危険区域、浸水危険地域を描いたハザードマップとして再評価することで、越後の中世の地理的環境を読み取り、中世越後の様相と近世以降への展望を描いてみた。
 中世の新潟平野は、潟湖や湿地帯が拡がり、激しい気候変動の影響で出水による浸水リスクに常にさらされる不安定耕地であって、そこを基盤とする有力在地領主の成長は困難であった。中世の越後が、阿賀北と頸城の両地域の相克を特徴とし、新潟平野に対峙する勢力が不在なのはそこに要因がある。
 近世以降、開発が進むことで越後平野に多くの立村があり、生活基盤が拡がった。そこでの生活は水との苦闘の歴史であった。近世後期につくられた「越後古図」は開発以前の「いにしえ」の新潟平野の原風景を描いたものであり、それ故に、水との苦闘を続ける新潟平野に生活する人々にとって、水害の警鐘、開発の誇りを呼ぶものとして受容・流布したのではないか。

 参加者の感想の一部を紹介します。

☆古地図を通しての様々な歴史の背景を分かりやすく説明してもらい興味深く聴きました。
☆古地図の新潟平野の海の意味が良く分かった。目から鱗が落ちた。
☆難しい話を分かりやすく話してくれたことに感謝です。
☆西蒲育ちですので、アッという間でした。次回も楽しみにしております。
☆初めて知ることばかりで、とても面白かったです。また、楽しみにしています。
☆知っているようで知らない、わずかに知っているものを詳しく知る等々、講座を受けることにより興味が深まります。今回の「地図にない湖」の意味、越後平野のことが良く分かりました。


【講座の様子】

講座で紹介された資料の一部を紹介します。


「越後国絵図(康平図)」(E9314-3‐6‐24)
11:00 | 平成26年度