令和4年9月24日(土)に、令和4年度第1回歴史講座「1923年関東大震災と新潟における地震観測・地震研究」を開催しました。
コロナウィルス感染症の拡大もあり、2年ぶりに開催することができました。
講師には、新潟大学准教授の中村元氏をお招きしました。
関東大震災発生を契機とする、震災以前の新潟における地震観測・地震研究(受け止め方の基礎の考察)、震災以後の新潟における地震認識とその展開(受け止め方の意味に関する考察)をテーマとして、新潟測候所の記録や当時の所長の刊行物から当時の地震研究のあり方に迫りました。多くの文献・資料をもとに、当時の研究者の理論や報道の在り方、社会の受け止め方などについて多角的に論じていただきました。
学術的な内容も含まれていたため少し難しく感じられた方もいらっしゃったようですが、初めて聞く話に興味を持っていただいた方、新潟地震とのつながりを思い浮かべる方、多くの方に歴史の醍醐味を感じていただけたと思います。
第2回歴史講座は令和5年3月4日(土)の予定です。次回も奮ってご参加ください。*****参加者の感想の一部を紹介します。*****
●新潟地震が40~50年前に予見されていたことを初めて知りました。
●地震に特化した文書と歴史で、初めて聞くことが多くおもしろかった。
●最初資料を見たときにはむずかしいと思ったが、講義はとてもわかりやすかった。充実した2時間でした。
●特定の新聞に偏った報道で、ジャーナリズムは公平ではないことを感じました。