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新潟県立文書館

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2017/11/28

第5回教養講座の様子を紹介します

| by 文書館
 新潟県立文書館では、平成29年10月18日(水)に、第5回教養講座「和本から読み解く近世・近代の越後」を開催しました。

 

 講座の内容を概略で紹介します。

 

近世・近代の越後の人々の生活や価値観などは、和本から読み解くことができます。

なかでも鈴木牧之の書いた『北越雪譜』では、越後縮の生産が盛んな南魚沼市(旧塩沢町)の人々の価値観を読み解くことができます。

越後縮は、近世越後を代表する産物として知られた麻織物です。江戸時代、魚沼地方を主産地とする越後の特産品として全国に知られ、天明期(1781-1789年)には年間20万反の生産があったと伝えられています。その『北越雪譜』では越後縮に関係する話が、初編中の巻22の話の中で約半分が取り上げられています。その中でおもな話を二つ紹介します。

 『織婦(はたおりおんな)』の話には「(近世の魚沼地方の人々は)結婚する際に、相手を選ぶ基準として礼儀にかなった身のこなしや容貌よりも縮を織る腕前が重要であった」という一節があります。冬の農閑期、深い雪に閉ざされる魚沼地方では、縮を織ることはその地方の女性にとって重要な役目でした。まさに、結婚の際に縮を素早くきれいに織ることができることを重要視されていたことがわかります。

 また、『織婦(はたおりおんな)の発狂』の話では「ある村の娘が織り上げた渾身の出来の縮が雪にさらす工程から返ってくると小さなしみが着いており、それを見た娘は悲しみのあまり気が狂ってしまった」という一節があります。縮を織ることに心血を注ぐ女性たちの越後縮への並々ならぬ思いが伝わってきます。

越後縮は、一人の人間の人生を左右するほどの価値を持っていたことが『北越雪譜』からは読み解くことができます。
 また、『北遊紀行』『越後新潟道中膝栗毛』なども紹介し、当時の人々の様子を読み解きました。


◎参加者の感想の一部を紹介します。
・北越雪譜のエピソードの紹介はよかった。こんな内容の話を期待しています。
・よく準備されて資料の説明を説明されており、これからも面白い資料を紹介して欲しいものです。

・和本という大きなテーマでまとめるのは、とても大変だったと思います。それぞれの和本に興味を持
   ちました。一冊毎の講座を聞いてみたいです。

 

  
                           
≪講座の様子

 


【『北越雪譜』~越後縮と魚沼郡の人々~(E0806--356)】


10:00