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新潟県立文書館

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2017/11/08

第4回教養講座の様子を紹介します

| by 文書館
 新潟県立文書館では、平成29年9月27日(水)に、第4回教養講座「災害史から読み解く越佐の気候-異常気象に翻弄された江戸時代-」を開催しました。

 

 講座の内容を概略で紹介します。

江戸時代は天下泰平と言われ、平穏な時代が続いていたように思われがちですが、全国的に見ると地震や火山噴火、洪水などの自然災害に度重なって見舞われており、経済や社会的に動揺をもたらすこともありました。災害史などの記録から、当時の越後・佐渡の気候を振り返ります。

一番多かった自然災害は風水害です。新発田藩や長岡藩の記録を見ると、ほぼ4年に1度の頻度で発生しており、特に18世紀(1700年代)に多く見られます。干害は山間地や佐渡で度々発生、風害も台風に起因するものと考えられる記録が越後・佐渡で多く見られます。江戸時代には、ほぼ50年周期で飢饉が起きていたが、飢饉は水害だけでなく虫害や冷害などの気象災害の継続的・複合的な発生により生じており、特に越後では、冷夏のほか大雪が影響していることが多かったようです。

こうした災害をもたらすような異常気象が江戸時代に頻発したのは、太陽活動の低下や大規模な火山活動などにより、「小氷期」と呼ばれる世界的に寒冷な時代と重なっていたことが原因と考えられ、日本では寒冷化に2つのピークがありました。

江戸時代の越後・佐渡の気候を通してみると、宝暦期(1750年代)~天明期(1780年代)は30年以上の長期に渡り気象災害が連続する不順な時代であり、天保期(1830年代)以降も幕末まで気象災害が多発していました。一方、寛政期(1790年代)~文政期(1820年代)は自然災害が比較的少ない平穏期であったことが、酒造統制資料などからも確認できます。

◎参加者の感想の一部を紹介します。

・災害がいかに多いか驚かされます。日本は昔から災害が多かった事をもっと認識すべきだと再確認しました。ありがとうございました。
・今回初めて受講させて貰いました。テーマが江戸時代における翻弄された気象のメカニズム等を、時系列網羅された年表を見て、当時の人々の(特に農民)大変さをうかがい知ることが出来ました。
・気候・災害が歴史に与える影響は見落としがちですが、広く視野を広げる大切さを思いました。


  
                           ≪講座の様子

 


   【救荒孫之杖(E9903--126)】


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