新潟県の歴史と文化を旅するギャラリー
おうちで古地図・書画・古文書
バックナンバー

テーマ16 越後国の地誌

江戸時代、越後国では民間の学者を中心として、複数の地誌類が作られました。そのうちのいくつかをご紹介します。
「越後名寄」は、他の地誌に先立ち、宝暦六年(1756)に作成されました。著者が医師ということもあり、花木や動植物などのほか、「薬草」の項目もあります。
「越後国全図附録」は、与板の三輪長泰が「越後国全図」を著した際にその附録として作成したものです。この地誌を視覚的に補うため同時期に「越後国図絵之部」「越後国四城」も作られています。
「越後野志」は、水原の書肆(しょし)小田島允武が編纂しました。地誌でよく見られる項目のほか、「歌名所考」や「古墳墓」、「異物奇事」なども掲載されています。本編とは別に外集があり、そちらは博物天産誌です。

 

テーマ15 越後の戊辰戦争(令和5年10月公開)

昨年公開された映画『峠 最後のサムライ』にちなみ、越後での戊辰戦争の様子がわかる資料をご紹介します。

「越後国上杉景勝家督争合戦」は、御館の乱時にはまだ存在しない長岡城が描かれており、戊辰戦争を御館の乱に見立てて描いたものとされています。各地の戦闘の様子などを窺い知ることができます。

「北征日誌」は、柱題(版心書名)が「軍務官日誌」となっており、新政府側の人物が書いた北越戊辰戦争時の従軍日誌です。上中下の3冊です。

「扈従日記」は、河井継之助の義兄梛野嘉兵衛が書いた日記で、藩主・前藩主の動静を主として戊辰戦争時の長岡藩の様子を知ることができます。

 

テーマ14 上杉景勝と御館の乱

上杉景勝の没後400年にちなみ、上杉景勝及び御館の乱に関連する資料を一部ご紹介します。

「上杉景勝朱印状」は、上杉景勝が林辺三郎左衛門尉及び柿崎家中衆に向けて発給した朱印状です。一部焼失しています。

「上杉景虎朱印状」は、御館の乱で上杉景勝と争った上杉景虎の発給した軍役に関する朱印状です。一部焼失しています。

「春日山城図」は、上杉家の本拠だった春日山城の絵図です。なお、春日山城を描いたものとしては、市立米沢図書館所蔵の「春日山古城図」に次ぐ古さです。

 

テーマ13 今年の新春掛軸展を振り返る(令和5年6月30日公開)

毎年1月に開催している新春掛軸展から今年展示した資料を一部ご紹介します。

「飾餅図」は、正月気分にふさわしい華やかな作品で、新春掛軸展では毎回好評をいただいています。作者の島田亮斎は岩船郡岩船町(現村上市)出身の木彫師で、名匠有磯周齋の教えを受けた後に、社殿堂宇や山車などの製作に携わりました。

「山水図」の作者渡辺太淳(芝谷)は南画家の僧侶で、南魚沼市にある名刹雲洞庵執事を務めました。手前の松の木の下に隠れるように佇む庵によって、後方にそびえたつ山々の雄大さが引き立っています。

「竹之図」の作者遠藤七郎(甘雨)は勤王の志士としても活躍しました。力強くねじ曲がった上部と均整の取れた下部の対比が面白い作品です。

 

テーマ12 港と船(令和5年4月26日公開)

北前船の寄港地としてさまざまな文化が栄えた新潟湊。幕末には日米修好通商条約に基づき、開港5港の1つになりました。新潟の歴史と深くかかわる船と港に関する資料を紹介します。 

テーマ11 描かれた花たち(令和5年2月28日公開)

春が近づき、美しい花を楽しめる季節の訪れを前に、当館所蔵の書画の中から、花を描いた作品をご紹介します。花と一緒に描かれた鳥や猫も、愛嬌を添えています。

テーマ10 新潟県内の寺院・神社を巡る(令和4年12月21日公開)

県内には、由緒ある寺院・神社が数多くあります。今回は、県立図書館が所蔵する絵葉書や錦絵のうち、寺院・神社に関連する資料をご紹介します。初詣などで訪れた際には、由緒や歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

テーマ9 線路は続くよ―新潟の鉄道―(令和4年10月27日公開)

鉄道開業150年にちなみ、県立図書館と県立文書館が所蔵する、鉄道に関連する絵葉書や写真、当時の沿線名勝案内を紹介します。懐かしい風景の中を走る列車の姿や、沿線を紹介する美しい絵をお楽しみください。

テーマ8 地震の記録(令和4年9月7日公開)

新潟県内で起こった過去の地震は、その被害状況がさまざまな形で記録されてきました。デジタルライブラリーでは、新潟地震の被災状況図のほか、文政11(1828)年の三条地震、弘化4(1847)年の善光寺地震についての資料等がご覧いただけます。

テーマ7 <県立文書館主催講座連携テーマ>和本から読み解く越後の暮らし(令和4年6月14日公開)

新潟県立文書館主催の「古文書初級解読講座(夏季)」でテキストに取り上げられる資料『北越雪譜』『越後土産』をご紹介します。当時の人々の生活に思いを馳せながら、和本に親しんでみませんか。

テーマ6 良寛さんとゆかりの人々(令和4年4月13日公開)

江戸時代後期に越後国出雲崎で生まれた曹洞宗の僧侶・良寛禅師を、新潟県民は親しみを込めて「良寛さん」と呼びます。地元の出雲崎や近隣自治体では良寛禅師の書や書簡が今も大切に保管されており、越後佐渡デジタルライブラリーでも、良寛記念館などが所蔵する良寛作品を数多くデジタル化して公開しています。

テーマ5 歩いて楽しむ古地図の世界(令和4年2月22日公開)

春が来たら、いつもの町を古地図片手に散策してみませんか?昔のままの街道や思いがけない町並みの変化など。ふとした気付きの中に、「いつもの町」の新たな魅力が見つかるかもしれません。

テーマ4 雪国の風情を楽しむ(令和3年12月14日公開)

県立図書館と県立文書館が所蔵する新潟の古写真や絵ハガキをたどって、明治から昭和初期の雪国・新潟を旅してみましょう。住民にはため息をつきたくなる風景ですが、雪の少ない地域にお住まいの方の目には新鮮に映るかもしれません。

テーマ3 風雲!春日山城(令和3年10月19日公開)

戦国武将・上杉謙信公の居城として知られる春日山城。複雑な自然の地形を巧みに利用した堅固な城塞で、難攻不落の天下の名城といわれました。現在は空堀や土塁などの遺構が残るのみですが、国の文化財に指定されている大変貴重な史跡です。

テーマ2 近代日本の発展と佐渡金銀山 (令和3年8月17日公開)

日本最大級の鉱山である佐渡金銀山は、戦国時代には天下人の野望をかきたて戦乱を招いた一方、江戸時代には幕府の財政を支え、その繁栄の礎を築きました。明治以降も西洋人技術者を招き機械化・近代化が図られたことでさらなる拡大発展を遂げ、近代日本の発展にも大きな影響を与えたそうです。

テーマ1 ちょっと昔の新潟 (令和3年6月22日公開)

県立図書館と県立文書館が所蔵する新潟の古写真や絵ハガキをたどって、明治から昭和初期の新潟県を旅してみましょう。懐かしい風景の中に新たな発見があるかもしれません。