テーマ23 昔の商家(令和7年2月公開)
図書館には、ご自身のルーツを探しに各地から利用者がやってきます。調査相談の過程では、ご先祖の仕事に関する資料を探すこともしばしばです。
そこで今回は、幕末や明治時代の新潟町の地図や新潟県内の商家の店構えなどが載っている資料をご紹介します。
「東講商人鑑」は幕末に刊行された商工案内です。「あずまこうあきんどかがみ」という名前のとおり「東日本編」になります。廻船問屋や宿屋などの様々な業種について、その屋号と店主名が掲載されており、越後国は38~53コマにあります。
「北越商工便覧」には明治22年頃の新潟県内にあった商家の店構えが精細に描かれています。店先には通行人や行商人も描かれ、当時の賑わいが垣間見えます。
「新潟市商業家明細全図」は明治29年に刊行された地図で、新潟市中心部の店舗名や屋号が記載されています。当時の新潟市が「商人の町」であったことがよくわかる資料です。