〔第53回解読文・解説〕
解読文
解説
材木を積んで長岡城下を目指していた五十嶋村菊次郎の船3艘、津川町助左衛門の船1艘が、中之口川を通行中、川除杭に乗り上げ水船になってしまった。
20人程で立て直そうとするもかなわず、仕方なく、現地の村役人に人足を願い出たところ、早速、40~50人の人足をよこしてくれた。
おかげで、船も材木も無事で、長岡でつつがなく商売することができた。
その場で礼を述べたが、改めてきちんと礼を述べたいので右村役人へ文を添えていただきたい。
ほんの一時手を貸してくれた程度のこととはいえ、今後のこともあるので、是非にお願いしたい。
今回のテキストは、以上のような内容です。五十嶋村やその周辺の船が何を運んでいたのか、またどこまで行っていたのか、これらが確認できて興味深いものです。また、交通事故の処理がどのように処理されたのかも具体的にうかがえて貴重です。
資料請求番号:CF16-13-45