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新潟県立文書館

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2017/11/28

第6回教養講座の様子を紹介します

| by 文書館
 新潟県立文書館では、平成29年11月15日(水)に、第6回教養講座「新潟発、会津・日光から東京へ-明治21年の修学旅行-」を開催しました。

 

 講座の内容を概略で紹介します。

明治21年(1888)5月、新潟県尋常師範学校が1718日の修学旅行に出発しました。当時師範学生だった生徒の日誌をもとに修学旅行を追跡していきます。

行き先は東京です。その行程の半分は徒歩で、ほぼ毎朝4時頃起床し出発する、現代の修学旅行のイメージとは大変異なるものでした。初日は大暴風雨に見舞われさんざんな出発から始まり、麒麟山に登り、会津ではかつて戊辰戦争の激戦があったことを実感します。猪苗代湖を船で渡り、磐梯熱海温泉では、温泉を楽しみました。日光で、中禅寺湖や日光東照宮のすばらしさに触れ、東京に向かいます。東京では文部大臣(もり)有礼(ありのり)に面会し、「教師としての気質を鍛錬しなさい。学問はその次で良い。気質がしっかりしなければ学問は何の役にも立たない」と期待とともに励ましともいえる言葉をもらいました。

 旅行中、他県の教育事情を観察しながらたくさんの学校を見学しました。しかし、新潟県はどの県とも差はなかったそうです。組織の大きさ、師範学校の大きさは寄宿舎、諸器具、諸経費を含め、どの県も新潟県とかわらないことを実感しました。日誌の筆者は、「故郷を去て初めて骨肉の親を知る」という言葉を思い出します。自分たちが普段、いかに恵まれた環境の中で勉学に励めているかということを再確認した旅行でした。ただ見聞をひろめるだけでなく、立派な教師になるための決意を新たにさせる旅行になったのではないでしょうか。

 かつての教育界にも、教師を目指す志高い若者と、その若者を支える大人たちがいたことを、この日誌は教えてくれるのです。


◎参加者の感想の一部を紹介します。

・当時の修学旅行の交通手段、訪問先と内容など、驚きの連続でした。大変さは十二分に感じました
   が、全日程をやり遂げた達成感はいかに大きかったことか、頭が下がる思いです。今日の修学旅行
   は、小・中・高校と進むにつれて、レジャー的な内容になっているように感じます。明治時代の様
   にとは言いませんが、その時代の修学旅行の良い面を取り入れたらどうかと思いました。もっと詳
   細を聞きたいです。

初めて参加させていただきました。貴重な明治の時代の修学旅行があり、立派な教師が出られたこと
   を感じることができました。

修学旅行という興味深い資料でたいへんおもしろいお話でした。こんな修学旅行に行ってみたいと思
   います。

  
                        ≪講座の様子
        
【修学旅行日誌(E1207-5-1)◎中央写真:
5月21日 会津藩白虎隊について ◎右写真:6月3日 旅行を振り返って

  
≪修学旅行ルート図(講座配布資料より抜粋)≫


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